2種類の猫背を解説|適切な枕の調節とは
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
背中が曲がってきてしまった患者様の問診を紹介
患者様例 Aさんの場合
Aさん:最近、家族から私の背中が曲がってきたと言われるんですが私は病気でしょうか?それとも姿勢が悪くなっただけでしょうか?
山田:Aさんのお背中については骨粗しょう症を原因として背骨に骨折が起こってくると全体の背骨が丸くなる「円背(えんぱい)」というのが起こってきています。それによって段々背中が丸くなるので病気による背中のは猫背ということが言えます。そんな方でもいろいろ工夫することによってその背筋を伸ばすことはある程度は可能なのです。 猫背には2つあって、
・上向きで寝ても背中の伸びない構築性の円背
・姿勢を伸ばせばちゃーんときれいに戻る猫背
があるんですね。
Aさん:そうですか。私は若い頃はもう背中はまっすぐで、人にもよくAさんは姿勢がいいねって言われてました。お茶もやってたのでいつも正座することは苦にならなくって背中がまっすぐだったんですが、最近ほんとに丸くなったと思います。
猫背には夜寝ているときの寝返りが重要
山田:わかりました。最近そのことがちょっとご自分の中では辛かったり、伸ばしたいなーっていう風に考えてらっしゃるということですね。わかりました。夜寝ているとき寝返りはちゃんとできていますか?
Aさん:寝返りはきてると思いますが、よく覚えてないんですけど。
山田:寝返りは人間の生理現象なので十分な回数のそして大きな寝返りをした方がいいんですが、そのときに眠りが浅くなったり目が覚めてしまうのはよくないんですね。ぐっすり寝てる中でスムーズに楽に寝返りが出来ることが大切なんです。
Aさん:たくさん寝返りした方がよろしいんですか?
山田:そうなんです。まあ数だけではなくいかにスムーズに楽に寝返りがうてるかということが大事です。では今日、その調節方法を教えしますのでやってみましょう。
背中の伸びない構築性の円背の方はある程度枕を高くする必要がある
猫背と一口にいっても若い人の単なる姿勢が悪い生活習慣の猫背や遺伝的な骨格の関与する悪い姿勢、もう一つ高齢者に見られる背骨の変形よる円背があります。
原因によっても対処方法は異なりますが、上向きに寝て例えば15分ぐらい時間を置いて背中がスーッと伸びてくる猫背であればあまり問題はありません。枕をどんどん高くする必要もありません。
しかし、固まってしまって伸びないタイプの猫背はある程度枕を高くする必要性があります。
年代別の猫背のレントゲン画像を紹介
写真には立ってる時の姿勢、0歳代、10代、40代、60代、80代と並んでいます。
だんだん猫背になって脊椎背骨の重心線と脚の下肢の重心線の二本のバランスが崩れて、どんどんその距離が伸びていくことによって全体の姿勢バランスが悪くなっていきます。
猫背の程度とともに、枕の高さは高くしていく必要がある
これを解消するために右側の図では、 上から10代、40代、60代、80代とだんだん枕の高さを高くしています。姿勢バランスを整え姿勢が悪くなるのを防ぐことができるわけです。
寝てる時に枕の高さを整えることこそが猫背の方、円背の方でもスムーズに寝返りをうつコツとなります。是非、これを参考に枕の高さ調節を行ってください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
整形外科枕ドクターズピローはご自身で適切な高さへ調節が可能です。
上向き、横向き、そして寝返りが打ちやすい正しい姿勢で眠ることが重要です。
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