首枕の使い方|首がより安定する巻き方をご紹介
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
今回は首枕の正しい使い方についてお話したいと思います。
首枕は首を支える、そして首を保温する、さらにフレキシブルに動くこともできるとっても優れたアイテムなんです。
首枕を使うタイミング
パソコンや携帯でSNSやゲームをしているときに俯く姿勢。
首の姿勢が固まってしまうような時、こういう時にこそ首枕が必要なタイミングです。
首枕は簡単に首に付けたり外したりできます。
とても使いやすいアイテムですので必要なときにつけて必要がなくなったら外すということを面倒臭がらずにやってください。
今日はこの首枕の使い方、一般的な使い方ではなくせっかくyoutubeを観てくださっている皆さんに、ちょっと踏み込んだ上級編の使い方をお教えしたいと思っています。
首枕の使い方・上級編
首枕なんですが、前後左右どこから巻いても同じだと思っていませんか?
巻き方一つでも全然効果が違うんです。
より有効な効果の出る使い方をしていただければと思います。
下を向くと右側が痛い
まず右と左、前と後ろ首のどの部分が痛いかを教えてください。
モデル:僕は俯くと右側の首筋が張ってきて頭まで痛みが響きます。
この方は右の首筋と後頭部までの痛みというのを訴えています。
このケースであればまず痛い側の右側から首枕を装着しましょう。
山田朱織枕研究所の首枕は端っこが厚さが異なります。
片側は分厚く、もう片側は少し薄くできております。
この厚い側の部分を痛い側の右の首筋に持ってきます。
この際注意することは耳の後ろから首にかけて首筋を安定させること。
右の端を持って右の耳の下に当てます。
前から回ってきてしっかりとこの顎の下に入れていただきます。
そして二回目は1回目に巻いた首枕の上に被せるような形で入れていってそして結わいてみてください。
マジックベルトも付いておりますので紐が結びにくい方であればマジックで止めていただいても構いません。(紐の方がよりしっかり固定できます)
右と左に首を傾けてみましょう。
モデル:首の右側が安定しています。
このように右から巻き始めることによって右の首筋は安定しました。
では前後に動かしてみてください。
モデル:下を向くと頭に響きますね。
まだ下を向く時にグラグラと頭が揺れることによって前後では痛みが出てしまいます。
首枕が少し緩いのではないかと思いますので、もう一度少しだけ強めに締めてみましょう。
もう一度顎の下、喉が苦しくならない程度にしっかりと顎の下に入れ直します。
そして後ろの紐の縛り方も先ほどより少しだけ強く縛ってみましょう。
これですと前後に頭を振ったときの痛みはいかがですか?
モデル:さっきよりも首が安定して痛みはなくなりました。
このように締め方一つでも首枕の効果は変わってきます。
もちろん喉が苦しくない程度に前後左右安定するように首枕を巻くことがおすすめです。
ちなみに頭を前に約7センチ傾けると、頭の重み本来4キロのものが20キロになると言われています。
そのぐらい4倍~5倍重い頭の重みが首にかかるわけで負担も大変大きいわけです。
首の負担はひいては神経痛となって頭痛・肩こり・背中の痛み・手のしびれ様々な症状に繋がっていきますので、特に前かがみでデスクワークやスマホやSNSなど細かいことを長時間やる方は是非気をつけてみてください。
上を向くと左側が痛い
次は上を向いたら左の首筋が辛い場合。
左が痛いわけですから厚い部分を左に持っていきましょう。
そして顎の下を通って後ろに巻きます
もう一度顎下を通って固定します。
この時、後ろに傾いた時に首がぐらぐらするようでしたらちょっとしたコツなんですが、この二重になってる部分(巻き始めの部分)を少しだけ後ろに回してみてください。
首の後ろのところに二重が来るようにしていただくと、首を後ろに倒した時も安定性が高くなります。
このように首枕は右左どちらから巻き始めるか、そして動かすと痛い側に二重の厚い部分を持ってくるか、その締め方一つでも変わるということをポイントとして覚えておいてください。
ぜひ正しい使い方で首枕を使ってください。
首枕は山田朱織枕研究所が手作りで製造している製品です
本コラムの内容は動画でもお話しています▼
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