頭痛・首痛・肩こりに首枕で首を安定させよう
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
首枕を使ってほしい患者様とは?
「首枕を使ってほしい患者様とは?」というお話をしたいと思います。
私が特に首枕を使ってほしい患者様の症状は頭痛、肩こり、首の痛みです。その理由はそれらの症状は首枕でとてもよく改善するからです。
首枕の3つのメカニズムとは
今日はそのメカニズムについてお話したいと思います。
メカニズムを知れば皆さんは首枕が使ってみたいなぁときっと思うことだと思います。
首枕のメカニズムは3つ。
1,首を安定させること
2.保温すること
3.首を安定しながらも適度に動かすことができること
この3つです。それぞれを詳しく説明していきたいと思います。
首がグラグラしないことがなぜ大事なのか
これは首の模型ですが、首が安定するつまりグラグラしないこと。なぜ、それが大事なのでしょうか。
それは首が安定すると首の骨の中に通っているこの神経、モデルでいうところの黄色く映っている部分ですが、この黄色い神経が首が安定すると過度に挟まれたり引っ張られたり、無理な姿勢になって起こる症状ということを予防できるのです。
ですので首枕をこのように首枕を巻いていただいて、首がグラグラしないで安定すること。これがまず第一に大事なことなんです。
首が安定すれば多くの頭痛は改善される
皆さんは頭痛がよくあるという方もいらっしゃると思います。
頭痛の中で一番多いのは頸椎頭痛といって首が原因の頭痛です。
どうして首が原因で頭痛が起こるのか。これがまさに首が不安定になって首の筋肉が緊張すると頭にいく大後頭神経、小後頭神経という神経を圧迫するために起こる頭痛なんですね。
ですので首が安定すれば多くの頭痛は改善されると考えられています。そのためにも首枕を是非使っていただきたいんです。
首枕で首を保温することができる
2番目のメカニズム、これが保温です。付けていただくと分かるんですが付けるとすぐに首が暖かいなぁという感じがします。単に首が暖かいだけでなく首の動脈を温めると手足まで温かくなるんです。
冬になると手足が冷える、夏にクーラーで手足が冷える、このような方は是非首に首枕をつけることで手足まで温めましょう。
首枕なら首を適度に動かすことができる
3つ目のメカニズムは首を適度に動かせること。世の中には似たような商品や医療品で首をしっかり固めてしまうものもあります。
それぞれの用途によってその固定性は違うんですけれども、私が作っているこの首枕は適度に自由度があって動かせるということが一つの特徴で、なぜそれが必要かというと
首はがちっと固めてしまうと逆に自律神経を刺激してしまって気分が悪くなったり、吐き気がしたり、様々な自分の予想しないような症状が出てしまうことがあるんです。
安定しながらも適度に動かせる。それが非常に人間の生理現象に近い安定性をもたらすと考えています。
もう一度おさらいします。首枕の特徴は首を安定させること、保温して温めること、そして適度に動かせること。この3つのメカニズムを兼ね備えた首枕を是非、今日から使ってください。
首枕を使用する際の注意点
一つだけ注意があります。それは付けっぱなしにするとNGなんです。首枕はオンとオフ、必要なときにつ付けて、必要ないときに外す。
必要な時とはじーっとしている時です。座ったり立ったりしてじっとしているとき、長い間のパソコン、本を読む、映像を観る、テレビを観る、こういったときはぜひ首枕をオン、終わったらオフ。メリハリをつけて使ってください。
もしつけて気分が悪くなるような方は使わないでいただくことをお勧めしています。
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