コラム詳細

腰枕の3つの効果と使い方、7つの悪い座り姿勢を改善しましょう

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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山田朱織が診察をしている様子

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



腰枕を使うと腰がすぐに楽になります

腰枕を使うとすぐに楽になります。そして、座っている間中、楽になります。

ひいては腰が変形していかないと一生、腰痛知らず腰が楽に過ごせますのでこの瞬間も座っている最中も将来的にも長くこの腰枕を使ってください。

私はすべての座るシーンておいて腰枕を使っています。

例えば仕事中の椅子、自宅ではリビングの椅子、書斎の椅子、ダイニングテーブルの椅子、さらには車の中のシートにもこの腰枕を置く事によって常に良い姿勢を意識しています。

腰枕の効果の「3つのポイント」を解説します

ポイント①腰を良い姿勢に導くこと

頭から骨盤まで1本の軸のようになっていることが座っている時には大事です。腰枕は適切に自分の姿勢の丸みの部分に置くことによって、体の軸を直線にして安定させることができます。

腰骨が安定すれば神経に障ることがないので腰痛を和らげると考えています。


ポイント②動作時にも安定している

椅子に座るといってもじーっとしてるわけではないですよね。少し前にかがんだり体をひねったり後ろのものを取ったり、このように何か動作があるときも腰枕があれば非常に腰が安定します。

このような動作にも対応できるようにできています。


ポイント③座りながらにしてストレッチ効果があること

どうしても20分以上、ひどいと1時間以上同じ格好で座ってしまいますが、これは人間をとって動かないということは限界があります。

そんな時に座りながらにして是非ストレッチをしていただきたいんですが、もし腰枕がないと腰がグラグラしてしまいます。

一方、しっかり腰枕をした状態だとストレッチをして伸びたり体を軽くひねったりっていう運動の時にも支えがあることで安定的に運動ができるんです。


3つのポイントをしっかり押さえて腰枕を毎日使用してください。

7つの悪い姿勢例を紹介します

前かがみでパソコンを打つのは悪い姿勢です


このような姿勢、私もあるあるっていう感じではないでしょうか。背中が非常に丸くなって背もたれから腰が離れています。

顎に手を当てて座る姿勢は悪い姿勢です


これは何か考え事をしたり、ちょっと仕事の合間に休憩するときの悪い姿勢です。首は顎に手を置いて支えられているつもりでも腰には何の支えもありません。 

これでは腰痛が出てしまうのも致し方ありません。

スマホを覗き込む姿勢は悪い姿勢です


このような時、背もたれから腰が離れてしまって非常に前かがみになりますね。頭だけぐっと持ち上がることによって背骨全体の姿勢が悪くなっています。 

ベッドサイドに座っているときの姿勢は悪い姿勢です


夜寝る前、朝起きた時、ちょっと起き上がる立ち上がる前にベッドサイドに座ってついつい本を読んだり、何か携帯を見たりということでこのベッドに座るという姿勢です。

背もたれがないのでとても腰に負担をかける姿勢です。けっこうこれ短時間でも腰痛が起こってしまいます。 

床にあぐらをかいて座るのも悪い姿勢です


和式に座ってしまうこのようなあぐらの姿勢はとても腰に良くないです。骨盤が後ろに引けてしまって背中が大変丸くなります。

横座りも悪い姿勢です


もし、あぐらをやめてこのように足をどちらか右左に出して横座りをしたとしてもやはりこの悪い姿勢は変わりません。

辛いから手をついてそれでもこの姿勢でテレビを見たり、何かちょっと長い時間作業してしまうと腰痛が起こります。大変よくありがちな姿勢ですよね。

床にパソコンを置いて作業するのもとても悪い姿勢です


下にパソコンやゲームを置いて腰が丸くなって長時間やってしまう。これは大きな腰痛の原因になっています。

現在リモートワーク家で作業する方は和式でパソコンをやるっていうのはすごく良くないことだということを覚えておいてください。

腰枕で姿勢を改善、使い方を解説

では腰枕の適切な使い方についてご説明します。用意していただくのは背もたれのある椅子です。

腰枕のすごいところはどんな椅子でも、椅子と体の間にこの腰枕を置くことによって適切にその方に合った良い姿勢を作ることができます。

このようにベルトを後ろに回していただいてしっかりと留めていきます。

大事なことはこの椅子のカーブとご自分の背中のカーブ、そこにできる隙間にしっかりとこの腰枕を入れていくことです。


一旦当てて上下に場所を変えることによって、自分の骨盤から首までの背骨のラインが1本の軸のようにしっかりまっすぐに立つことを確認してください。


山田:今から場所を変えてみますので楽な位置を教えてください。

まずこのようにしっかり下に置いた場合、この感じともう少し上この位置と、もうちょっと高いところ、どこが一番楽ですか?

モデル:真ん中の位置が楽でした。

山田:背骨と椅子のカーブとの隙間を埋めて骨盤をグッグッと後ろに少しを押してみてください。

骨盤から首までが1本の直線になる、背中の後ろをしっかりと支えるこの位置を自分で探してみてください。楽ですか?

モデル:楽になりました。これだと少し長く座っていられそうです。


このように腰枕は適切な位置で使うことでより症状を軽くすることができますので正しい使い方で使っていただければと思います。

今回はたくさんの腰に悪い姿勢を解説しました。腰痛は決して特別なことではなく誰にでもあるありふれた症状です。

これは私のことだなぁと思った方は今日ご説明した様々な悪い姿勢をとにかくやめること。そして、適切に腰枕を長く座るときに使用していただいて正しい座り姿勢をとってください。

腰枕はどんな座るシーンにとっても必要なものですので是非試していただいて腰痛にサヨナラ、元気な腰を獲得してください。 

腰枕を使って正しい座り姿勢をとってください

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