山田朱織枕研究所の膝下枕。実はストレッチにも使えます
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
今回は枕3兄弟のちょっとアブノーマルな工夫した使い方についてお話をしていきたいと思います.
前回は腰枕については説明しましたが、今回は膝下枕についてお話します。
膝下枕の通常の使い方
まず通常の使い方は膝下枕を寝た状態で膝の下に置いて使います。
これは腰の筋肉の緊張を緩めてリラックスするためです。
どんな筋肉を緩めるかというとそれは大腰筋です。
大腰筋は腰骨の中の特に下の方から、大腿骨、太腿の小転子という骨にくっついている筋肉です。
左右両側にあります。
この大腰筋が緊張すると腰痛の原因になります。
これをリラックスして緩めるために膝下枕があるわけです。
15分から20分ぐらい仮眠時に使うのが最適です。
膝下枕の別の使い方
抱き枕
元々私は抱き枕は反対なんですが、それは抱き枕が1つのベッドの中にあると寝返りが打てなくなるからです。
しかし、膝下枕だと眠りに落ちた後、丸い形になっているので寝り打つ時にコロリンと落っこちて勝手になくなっているわけです。
これが膝下枕を抱き枕として使う利点となっています。
使い方は他の抱き枕と同じように、首から肩ぐらいが辛い方は腕の下に置いていただくといいです。
逆に腰や足が辛い方は足に挟んでいただくと楽になります。
腰が安定することと、左右の膝がぶつかって痛いという方にもおすすめです。
足のむくみ対策
膝下ではなく足持ち上げていただいて足首を乗せてみてください。
心臓よりも足を少し高くすることで血液の循環を促し、血液が心臓に戻りやすくなります。
リンパの流れも良くなってむくみが取れます。
ただしこれもそのまま寝てしまったら寝返りが打ちづらくなってしまうので、必ず寝る時は足で蹴って外してしまってください。
背中のストレッチ
この時に大事なのが必ず枕も使ってください。
枕がないと頭がグーンと落ちて首に負担がかかります。
枕を当てていただいた上で、膝下枕が体の真ん中の軸に来るように上に乗ります。
両膝を立てて力入れて、手を横に置いて支えて落ちないように気をつけてください。
この状態で左右にゆっくりと揺れてください。
背中が伸びて気持ちいいと思います。
適度に弾力性がありながら芯が硬いので、背中の当たりは強くはなく潰れてしまうことはありません。
こんな風にストレッチポールの代わりに使っていただくこともできます。
足のストレッチ
座って足を伸ばしてふくらはぎの下に置いてください。
この状態でコロコロと動かすと血流が良くなります。
足がつる方に是非、毎日3分でもいいのでやっていただくのがおすすめです。
両方一緒にやると腰に負担がかかるので、必ず片方ずつやっていただくようにお願いします。
ふくらはぎをやったら少し足を斜めにして外側もやってください。
足の神経は腰からきている坐骨神経が足の後ろの面と外側に走っているので、両方ともストレッチすることが効果的です。
1か所を10回ぐらいをワンセットとして、お風呂の出た後や寝る前などにやってみてください。
また注意点としては坐骨神経痛が強くなったり、もしくは高齢者の方はベッドの上でやってしまうとよろけて落っこちてしまうという危険性がありますので、ご自分の体力やお体の状態に合わせてお使いいただくようお願いいたします。
今回は膝下枕の別の使い方を説明しました。
腰をリラックスする大腰筋を緩める腰痛対策の通常の使い方と、ストレッチ、抱き枕と3ウェイでお使いいただけます。
皆さん是非お試しください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
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