足の裏が痛い原因は偏平足?原因と治療を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
偏平足を疑う兆候とは?
今日は「偏平足」についてお話をしたいと思います。
こんなお悩みありませんか?
□最近、歩いていると疲れてきて夕方には足が痛い
□疲労感がひどくなった
□朝起きてベッドから降りて足をついた時に痛い
このような症状は偏平足を疑う兆候なんです。
偏平足によって起こる足の痛み
偏平足のモデルさんの足を触診してみます。
いくつかの足のポイントを触ってみると痛みが出ました。
偏平足になると足の裏が平らになっているので、色々な腱が引っ張られて随所に痛みが出てきます。
これは偏平足による障害なんですね。
足の裏がただ単に平らなだけでは別に偏平足とは言いません。
しかし痛みを伴ったり、夕方の疲労感が強くなったり、足の裏が耐えられないような疲労を感じるとすれば何らかの処置が必要です。
ひどくなると親指が中に入る外反母趾になったり、本当にひどくなると痛みで歩けないということも起こってきますのでその場合は適切な治療が必要です。
整形外科に来た時の偏平足の確認方法
偏平足かどうかは足をついて体重をかけた時のレントゲン撮影をすることによって、足のアーチがあるかどうかを確認します。
足の裏は縦と横の2つのアーチがあることによって立体的な綺麗なカーブを作っているんです。
後脛骨筋という筋肉や靭帯が、加齢や様々な足の負担によって弱ってきたり部分的に切れたりすると、足の裏のアーチを保てなくなってどんどん足が偏平になっていく。これが偏平足が起こるメカニズムなんですね。
年齢と共になっていったり、たくさん歩くような仕事で負担がかかり続けると起こるというのは成人性の偏平足です。
子供の頃から偏平足という場合もあります。
偏平足の治療を紹介
指先を動かしたりマッサージする
まず柔軟性を出す為に足の指を動かすことが大事です。
足指じゃんけんといって、足の指を動かす運動をするといいです。
指先を縮めてグー、縦に曲げてチョキ、横に開いてパーというふうに指先を動かしてみてください。
お風呂の中で足の指1本1本を動かして足裏をマッサージすることも有効です。
また靴下は5本指の靴下がおすすめです。
普通の靴下を履いてしまうと5本の指がまとまってしまうので1本ずつが動かしにくくなります。
5本指靴下であれば1本1本分かれているので指が動かしやすくなります。
足底板や足指サックをつける
それでもまだ足の裏が痛いという場合、整形外科では足底板というものを作成できます。
靴の中に敷いてご使用いただくものです。
ひどくなると家の中にいる時もつけた方がいい場合もあります。
足底板や外反母趾につける足指サックというものもあり、整形外科でオーダーメイドで作ることができます。
私も足底板を使っているのですが、一度使うともう手放せないというくらい足の疲れがなくなります。
整形外科の外来で装具療法をやっている外来があれば作成できますので、是非ご相談になってみるとよろしいかと思います。
今回は意外と知らない偏平足という概念について病気についてお話をしてまいりました。
足の裏が痛くてお悩みの方、指先の運動やマッサージ、必要があれば整形外科でレントゲンを撮ることで確定診断していただいて治療をすることをお勧めしたいと思います。ご検討ください。
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