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首にタオルを当てたまま寝る・タオル枕は危険です

今回は「寒いときに首にタオルを巻いて寝たいのですがよろしいですか?」というご質問に回答いたします。

冬になると寝るときにどうしても首元が寒いのでタオルを巻いて寝たいという質問をいただくと私はぞっとします。


なぜならこのように首にタオルを巻いて寝てしまうと、起きている時でしたら苦しいなと思って少し緩めるとか、外すということができますが、寝ている時には意識がないので少し苦しくても、首が悪い姿勢になっていても気づかずにそのまま寝てしまいます。

実際にこれが首を絞めてしまって死亡するというような事故はもちろんそうそうありません。

でも私は外来をしている中で、患者様からタオルを巻いて寝たら朝首が痛くなって首が回らなくなってしまったということを時々伺います。冬になると時々この話を聞きます。

なぜそのようなことが起こるか、そのメカニズムについてお話したいと思います。

これは首の模型です。正面から見た状態と横から見た状態。


首の中には大事な神経の束が入っています。この神経の束は右と左にこのように枝を出しているんですね。

例えば首の上の方は頭に登って頭痛やめまいの原因になって、真ん中は首自体が痛かったり凝ったり、下の方の神経は肩から手にいくので手がしびれたり、肩が痛くなったり、腕が痛くなったりします。

このような様々な役割をしている大事な神経、これが首の骨と骨の間から1本ずつ出ています。とても繊細な構造です。


そこがこのように首にタオルを巻き付けることで、非常に悪い姿勢を寝ている時に強制されてしまうことがあるわけです。起きているときならきちっとこの体勢が維持出来ますが、寝て意識がないとどんな形になっていても気づかないことがある。

それによってこの神経が悪い状態に圧迫されたり、逆に引き伸ばされてピーッと突っ張ってしまう。悪い刺激がいくことによって神経を痛めてしまう。


これが朝起きた時から首が痛い、肩が凝る、首が回せない、このような症状を引き起こしているんです。

実際に首にタオルを巻いてみるとどんなことが起こるか実験してみましょう。


このように上向きで寝た状態でまず枕とタオルがぶつかってしまうので首の角度が悪くなります。横を向いてみてください。

横を向くとこの首に巻いている枕が邪魔になって頭が下がってしまったり、また逆に頭が上がってしまったり、背骨から首の角度が悪くなってしまうんです。


適切な枕を使ってもこのように首に巻いたタオルによって首の角度が悪くなる。これにより先ほど申し上げた首の神経1本1本が圧迫されたり、引き伸ばされたりすることで首にさまざまな障害を引き起こします。

もう一つ加えて申し上げておきたいのが、首に巻くタオルのみならず皆さん、冬にはフード付きの寝巻を着て寝てしまうことありませんか?

フードのついたスウェットやジャージなど、寝巻き代わりにホームウェアとして着ているものをそのまま着たまま寝てしまうことないでしょうか。

そのような場合にも首にタオルを巻くのと同様にフードが首の周りに溜まりこんで、首の姿勢を悪くしてしまうということが起こります。

冬場いくら寒いからといってもこのようにタオルを巻いたり、フードの付いた洋服を着て寝てしまうということは避けてください。

最後に私からアドバイスです。寒い冬どのようにして首周りを温かくするか。


首のスタンドカラーといって、寝巻自体が少し襟が高くなって首をカバーするような1枚生地のものを着て寝ていただくと首にまとわりつくこともないし、圧迫することもないので保温性を保ちつつぐっすり休めるかと思います。

スタンドカラーの寝巻、こんなものを探してみてください。

ナイトウェアの種類について質問をいただきました。襟付きのもの、かなり首周りが立ち上がったハイネックのもの、このようなものはどうですかというご質問です。

色々な種類、色々な形のものが出ているので一つずつは難しいんですけれども、基本的には襟が分厚かったり大きかったり、ハイネックといってあまりにも顎の下まできて二重に折ってしまうようなものは不向きだと考えています。

とにかく首の周りにあまり分厚いものが来ないような工夫、それをお願いいたします。


タオルを首に巻かないでくださいと申し上げました。そうするとタオル以外なら巻いてもいいですかというご質問をいただくことがあります。

スカーフとか大判のハンカチーフとか、何かそういう別のものを巻く、これはタオルを巻くのと同じです。

ですので薄いスタンドカラーのような一枚生地で持ち上がっているもの以外、洋服とは別のものを何か首に巻くということはどんな素材のものでもためだと考えてください。


 


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