肩こりには全身浴のお風呂をおすすめする理由と得られる3つの効果
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
湯舟に浸かることをおすすめする理由
肩こり・首こりの方必見!湯舟に全身浸かってしっかりと日々の疲れを取りましょうというお話です。
皆さん毎晩おそらく入浴されると思うんですが、シャワー派と湯舟に浸かるお風呂派といらっしゃるかと 思うんですね。
シャワーは夏は特に簡単で短時間で済ませれて、お湯もあまり使わずリーズナブルな感じがするかもしれません。
湯舟に浸かるのはひと手間かかって億劫に感じる方も多いようです。
しかし、この2つには大きな違いがあるんです。ひと手間かかっても是非湯舟に浸かってほしい理由をお話しします。
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
シャワーと湯舟に浸かることの大きな違い
シャワーも入浴も温まるだけならそんなに大きな違いはないかもしれません。
唯一最も重要な違いがあるんです。それは「浮力」なんですね。
お風呂やプールに入った時、浮力を感じますよね。
浮力こそがシャワーと入浴の大きな違いになります。
特に首がこる、肩がこる、腰が痛い、そんな方に是非ともおすすめしたいことなのです。
人間が地球上にいる限り必ず重力がかかっています。もちろん入浴中もそうです。
重力に対して浮力が釣り合った時、人間の体はふわっと浮いて重力から解放されます。
それを1日1回手軽にできるのが、湯舟に浸かるというという方法なわけです。
湯舟に浸かって得られる3つの効果
1,関節・筋肉に対する負担が減る
負担が減ることで関節節々を非常に簡単に動かすことができます。
潤滑な関節の運動ができるようになります。
2,痛みなく動かせる
負担が減れば関節を痛みをなく動かすことができる、もしくは痛みを解放することができるんです。
概ね痛い関節というのは制限があって動かしにくい状態です。
痛みがないと比較的楽に動かせて、固まってしまった関節を柔軟な元の状態に戻すことすらできるケースもあるんです。
3,静水圧が血管を刺激し血流が良くなる
静水圧という言葉は聞き慣れない言葉かもしれません。
水の中に入ると体のすべての部分に圧力がかかっています。適度な圧力です。
その水の圧力が血管を適度に刺激し血流がうまく流れるのを助けてくれるんです。
湯舟に浸かるとそれだけでも血管のマッサージになっていると言っても過言ではないんです。
しかし、心臓が弱い方や心臓に病気がある方では、水の圧力だけでも負担になってしまうこともあり得ます。
そのような方は主治医の指導に従っていただければと思います。
半身浴ではなく全身浴がおすすめ
お風呂で湯舟に浸かってくださいと患者様にお話しすると、半身浴でもいいんですか?とよく質問されます。
胸まで入る全身浴と腰から下が温もる半身浴と確かに2つの方法がありますよね。
腰だけ痛いのであれば半身浴でも腰が温まっていいかもしれません。
しかし「浮力」は半減してしまいます。
もし首こり肩こりも同時にあるのであれば全身浴の方がおすすめです。
自分が辛い部位はどこにあるのかをよく考えて半身浴・全身浴を選ぶようにしていただければと思います。
肩こり解消に温泉やスパなどの大浴場は効果大
銭湯やスパなどのお湯がたっぷりあるところを患者様にもよくお勧めしています。
湯量の多ければ大きな浮力が期待できます。
これは首・肩・腰が辛い方にとってはとても良いことなのです。
大きな浮力の中に浮かんでリラックスできて、関節節々を最大に伸ばしたり縮めたりすることも広い場所だったらやりやすいわけです。
定期的に銭湯やスパなどでたっぷりのお湯に浸かって関節節々を動かすというのは良い方法だと思います。
今回は全身浴の浮力に浮くという効果がシャワーとは違うんですよということをお話しました。
是非、今晩から湯舟に浸かって全身をリラックスさせてください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています▼
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「枕外来のオーダー枕」
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という患者様が沢山来院します。
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体格によって適合する高さが違います。