くしゃみで腰が痛い原因と3つの予防法|ぎっくり腰・椎間板ヘルニアとの関係を整形外科医が解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
この記事のポイント:くしゃみの瞬間に腹圧が急上昇し、腰の筋肉や椎間板に強い負荷がかかります。最悪の場合、ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアを引き起こすことも。①力を抜く、②つかまる、③座る——3つの方法で腰への衝撃を大幅に減らせます。

今回は花粉症・くしゃみの時期に多い「くしゃみで腰を痛めてしまう」問題についてお話しします。
意外とくしゃみで腰を痛めてご来院される患者様が多いんです。
春の杉、秋のブタクサ、通年を通して寒冷アレルギーなど、様々な原因でくしゃみは起こります。今回は腰を痛めないくしゃみの仕方を3つお教えします。
目次
くしゃみで腰が痛くなる原因(腹圧・ぎっくり腰・ヘルニアとの関係)

くしゃみが起こる瞬間というのは、急激に腹圧が上がります。
その腹圧がぐっとかかった時に筋肉を痛めるというのが1つの原因です。これがいわゆるぎっくり腰(急性腰痛症)につながります。
また、腰の骨と骨の間には椎間板というクッションの役割をしている軟骨があります。
腹圧が上がる時にこの椎間板の圧が高まると、本当にひどいとぐーっと圧がかかった瞬間に椎間板が飛び出して腰椎椎間板ヘルニアになることがあります。
ヘルニアにはならなくても圧がかかることで椎間板性の腰痛が出てしまうのです。
ですので急激な腹圧上昇というのは非常に怖いことなんですね。
だからこそやり方をちゃんと知っておいて、くしゃみが出ても腰に負担をかけない、ぎっくり腰にならないような対策をすることが重要です。
腰を痛めないくしゃみの仕方3つ
1、力を抜いてくしゃみをする

くしゃみをする時にぐっと力を入れてはだめなんです。
口を開けてはーっと息を吐きながら力を抜いてくしゃみをするんです。
なかなか難しいんですけど慣れるとできるようになります。
日頃からくしゃみが出そうだなって思ったら口を開けてはーっと息を吐く練習をしてみましょう。
息を吐きながらすることで、腹圧のかかり方が全然違います。ぎっくり腰予防の観点からも最も重要なポイントです。
2、どこかにつかまる

しっかりしたテーブルなどにつかまりながらすることで、振動がつかんでいるものに逃げていくのです。
しかし、例えば歩いている時に街中でくしゃみが出そうになったらどうするかというと、少し腰を屈めて自分の膝の上辺りをつかんでやってみてください。
そうすると自分の足のほうに振動が逃げていきます。腰に響くのを防ぐためにも、つかまる場所を先に確保する意識を持ってください。
3、腰かける

オフィスや自宅にいる時だったら即座に座って足をしっかり持っていただくと、もっとしっかりとくしゃみの振動を逃がすことができます。
座ることによってお尻と足、いくつか安定感が出てくると腰の負担が減るわけです。
腰痛持ちの方や、ヘルニアがある方は特にこの3つを意識してください。
くしゃみの原因を取り除く(根本的な予防策)
そもそもくしゃみが起こらないようにするということも重要です。
アレルギーの方だったらアレルギーの治療をするとか、花粉を浴びてしまうような場合はお家に帰ったらしっかり花粉を払ってから家に入る、また入浴をする、そのようなこまめな対処がとても大事です。
もちろん呼吸機疾患などある方は内科や耳鼻科の先生にご相談してください。
こういった治療を前もってしておくことが、くしゃみでぎっくり腰を起こさない最善の策となっていきます。
近年はアレルギー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎など様々なアレルギー疾患が増えています。前もっての対策が重要です。
3つのくしゃみの仕方もしっかり覚えておいて元気でお過ごしください。
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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えしております。
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