枕の高さと体格(身長や体重など)の関係を解説
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。
目次
体格と枕の高さは密接な関係がある
これはとても重要なことで、枕の高さと体格というのは密接な関係があります。
一言で言うと体格が異なれば枕の高さが変わる。自分自身の体においても、太ったり痩せたり背中が丸くなったり、身長が伸びたり縮んだりそういった体格の変化で適宜枕の高さを調節しなければなりません。
痩せれば枕の高さを低くする必要がありますし、太れば枕の高さを高くする必要があります。
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「体格と枕の高さの相関最新見解」
Monthly Book Orthopaedics 2016年9月号 Vol 29(9)
約3万人をデータ解析した最新研究
「私はこう診る 肩のこり・首の痛み」の
掲載論文「肩こりに対する私のアプローチ法
「枕の調節―理論と実践」 」
山田 朱織ほかより
体格が変われば枕の高さを変えることで適切な寝返りができなければならない
その理由は体格が異なれば適切な寝返りに必要な枕の高さが変わってくるからです。
横向きになっていることを想像してみてください。もし柔らかい枕をしてグーッと頭が沈み込んでしまうと同時に肩も潰されてしまいますよね。
体格次第で横向き寝のときの肩の状態が変わってくる
寝た時には、この寝た姿勢での肩幅というものがとても重要になってきます。横向きに寝た時に床と体の軸が平行になるようにしたいんです。
そのためには肩が少し前に出ることによって、柔軟に寝た時の肩幅というのを人間は調節しています。
しかし、一定の幅を超えてもっともっと潰れてしまって肩を圧迫する場合、朝起きた時から肩が痛い、首が痛い、凝るのみではなく、ずっと圧迫されていた肩が上げることができなくなってしまうこともあるんです。
機能にも影響する重要な問題です。
一方、適切な枕の高さ。これで寝ると肩は圧迫されません。もし低すぎる枕を使ってしまうと肩は圧迫されます。
また、高すぎる枕を使用した場合は、頭が持ち上がって首筋が引っ張られるので、結果的にこの首の神経が支配している肩や腕に神経痛が出てしまうんです。高すぎる枕も低すぎる枕もダメです。
体格に合った適切な高さの枕を使用するようにしてください
一人一人の体格に合った適切な高さの枕、これが朝起きた時体が痛くない、症状が出ない、快眠できる、いろいろな良い点がありますので是非、今日から自分の体格に合った高さの枕を使用するようにしてみてください。
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。
整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。
一人一人の体格に合った高さが重要です。
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「枕外来のオーダー枕」
私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
オーダーメイド整形外科枕
という患者様が沢山来院します。
好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
体格によって適合する高さが違います。
本コラムの内容は動画でもお話しています▼