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冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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今回は冬、突然の痛みは温めて治しましょうというお話です。

体が冷えると腰痛や肩こりが辛くなるのは何故?

それは寒冷刺激と言って、冷えることによって起こる悪い刺激。これが体にいくつかのつらい症状をもたらすからなんです。

この何をどのようにもたらすかというメカニズムについてはなかなか科学的な根拠を精密に謳った論文などは少ないんですけれども、古くから言われているその根拠としては3つあります。

1.筋肉による神経の締め付け

寒いと筋肉グーッと緊張します。この筋肉の緊張によってその中に走っている知覚神経という痛みを感じる神経を締め付けてしまうことによって起こる症状です。

2.血流(痛み物質)が滞る>

寒いと血流が滞ります。血液循環が悪くなってなかなかうまく循環しません。

そうすると血管の中に痛みを感じる物質、疲労を感じる物質、これらの悪い物質が停滞滞ってしまってうまく流れなくなるんですね。

それによってその局所にどうしても痛みや凝りや疲労が取れないということが起こります。

3.関節が動きづらい

寒いと関節節々がどうしても硬くなってしまってスムーズな動きができない。

ぎくしゃくとぎこちない動きになることで関節に悪い刺激が与えられて痛みが発生ということがあるんです。

筋肉の中に走る神経、そして血管、血流、関節、これらのスムーズなメカニズムが働かなくなることによって、特に寒冷刺激があれば痛みを強く感じたり不快な感触を覚えたりということが起こります。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

整形外科では温める治療をよく見かけるけど、なぜ温めると良くなるの?

確かに整形外科では温湿布を処方したり、リハビリテーションの中で色々な場所を温めるという温熱療法が従来からよく施行されています。

このように温めるということがなぜ痛みを軽くするかっていうメカニズムはなかなか科学的な検証が難しいんですけれども、従来から行われている治療として有効性が検証されています。

寒冷刺激によっていろいろと悪い条件が起こるということをご説明しましたが、今度は温熱温めることによってこれらとはまったく逆のことがメカニズムとして起こっていることが考えられるんですね。

1.筋肉による神経の締め付け

→筋肉を温めると筋緊張がほぐれて血流が良くなる。

筋肉の神経に対する締め付けが解かれるということがわかっています。

2.血流(痛み物質)が滞る

→温熱効果によって血液循環が良くなると、血管の中にある痛みの物質や老廃物がうまく流れることで局所の痛みが緩和されます。

3.関節が動きづらい

→関節を温めることによって柔軟に関節がスムーズに動くようになると、ぎこちなくて引っかかっていて起こっていた炎症などが起こりにくくなります。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

温めるということは、筋肉に対しても血液循環に対しても関節にとっても慢性的な症状を緩和する良い方法なんです。

寒い時期の外出時の対策

モデル:先生、外出の際には対策は何かありますか?

山田:はい。外出の時にはできれば簡単な方法でより寒さを防ぐ対策をしたいものですよね。いつもはどんな方法で寒さをしのいでいますか?

モデル:こういったモコモコしたあたたかい服を着込んでいます。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

山田:ちょっと貸してください。あー確かに暖かいですよね。でも、このように厚みがあってどうしても体が動きにくくなってしまうようなものを着てしまうと実は逆効果なんです。

体は動くことによって中で熱を生産してそして温かいと感じるのに、しっかりと分厚い厚いものを着てしまって身動きが取れなくなっちゃうと逆に体が冷えてしまうんです。

なのでちょっとこういった分厚いもの、あんまりモコモコしたものはやめていただきたいんですね。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

モデル:ではどんな素材がいいんでしょうか?

山田:できれば薄手のもので保温性の高いものがいいんです。保温性が高い素材、どんなものがあるかというとこちらを見てください。

防風性と書いてあります。 外からの外気冷たい冷気、こういったものが入ってくるのを抑えるようなシャットダウンするような素材、かつ透湿性に優れた素材のものがよいと考えています。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

モデル:透湿性って何ですか?

山田:透湿性というのは湿り気、湿度を外に逃がすっていうことなんですね。

つまり、冬って寒いからって着込んでしまうと中に逆に汗をかいてしまう事ってないですか?

モデル:よくあります。

山田:その汗が冷えてくると冷たく感じませんか?

モデル:確かにありますね。

山田:それが逆に体を冷やしてしまうんです。なのでかいた汗を外に全部蒸発させて出してしまうことが重要なんです。

外からの風を防ぐ。中でかいた汗を外に出す。この防風性と透湿性に優れた素材の上着が私は良いと考えています。

全身ではなくピンポイントを温める

皆さんは寒いときにどうしても体全身を温めなきゃっていう風に考えるかと思うんですが、実は体のピンポイントを温めると全身が暖かく感じるっていう良いポイントがあるんです。

それは2つあります。首と手足抹消です。

抹消というのは先っぽのことですね。足の先もそうです。

まず首についてなんですが首には頚動脈という大事な太い血管があります。

この頚動脈から出た血液は全身いろいろなところに巡っていきますので、首でしっかりと温めると体の各部署が暖かく感じるんですね。

良いのがこちらにある首枕です。

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冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

ぜひこのような首枕、首枕の使い方や手作りの首枕の方法も当研究所ではたくさん紹介していますので別の動画をご参照ください。

もう一つ、この手足を温めるということ。

山田:わあ手冷たいですねー。

モデル:よく手先が冷えるんです。

山田:もしかして自律神経症状はないですか?

モデル:あるかもしれません。

このように手足が冷たくなるという現象が起こる。これはもちろん外の寒いところにいれば起こることですよね。

本来自律神経調節というのが人間は備わっていますので、手足が冷えた時には末梢の血管を収縮縮めるようにして熱が放散しないように留める。

これが自律神経の働きなんですが、 自律神経調節がうまくいかない方ではこの血管を閉めて手足の熱を逃がすということを食い止めることができないんです。

なので悪循環が起こってどんどん手足が冷えていきます。

そんな時にはできるだけ例えばホカロンとか、お湯に手をつけるとか、手を摩擦したりマッサージしたりすることによってなるべく手足の抹消を温めるということを心がけてください。

冬の突然の痛みは温めて治しましょう!体の冷えがもたらす症状と対策

今日は冬、突然痛みが出たり様々な症状が出た時に温めて治すことが重要ですよ。その原因としての寒冷刺激がどのように悪いかというお話をしてまいりました。

これらを参考に是非皆さんもいろいろと試してみてください。

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