コラム詳細

【放置厳禁】首の神経痛と何が違う?帯状疱疹の神経痛

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

目次


近年増えている帯状疱疹

この間、私・山田朱織も帯状疱疹になりました。

実体験を以前のコラムでお話ししましたが、今回は「帯状疱疹の神経痛」に焦点を当てて整理します。

近年、帯状疱疹は多くなってきていると感じます。

その背景には高齢化があり、80歳以上では3人に1人が帯状疱疹になるというデータも出ています。



帯状疱疹とは?首の神経痛との違いのヒント

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルス(ヘルペスウイルス)が原因で起こり、発症すると神経に沿って帯状に湿疹が出るのが特徴です。

子どもの頃の水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスが神経の中に“冬眠状態”で残り、疲労やストレスなど体が弱っているときに再び活動して症状を出す、というのが帯状疱疹です。

一方で「首の神経痛」と呼ばれるものの中には、末梢神経の痛みとして説明されるケースがあり、原因として感染症(ヘルペス)が関与して神経痛が起こることもあるのです。

つまり、首やその周辺の神経痛っぽい痛みでも、背景に“ウイルスが神経を刺激している”帯状疱疹が隠れていることがある、というのが見分けの重要なヒントになります。



湿疹の前に出る「痛み・しびれ」

帯状疱疹は、いきなり湿疹から始まるとは限りません。

ひどい湿疹が出る前に、神経に沿った領域に痛みやしびれを感じる「前駆症状」が出ることがあります。

私の場合は、まず痛みやしびれがあり、2日経ったときに尺骨神経の周りに湿疹が一気に出ました。

小指と薬指から肘の内側を通って脇ぐらいまで、神経に沿って赤い湿疹が出て、水ぶくれのようになり、痒い・痛いという状態でした。

潰すと水が出るため、ガーゼで保護していました。

「神経に沿って出る痛み」だけの段階だと、首の神経痛や寝違えなどと混同しやすいので、あとから湿疹が出て“帯状疱疹だった”と気づくこともあり得ます。



人にうつる?気をつけたい場面

帯状疱疹自体は「普通はうつらなくて特に大人は心配しなくていい」とされていますが、水ぼうそうワクチン未接種の方や、水ぼうそうにかかったことのない幼児が、水ぶくれの中の液に直接触れると感染する可能性があります。

妊婦さん、体力が弱っている方、免疫が落ちている全身疾患のある方なども感染しやすいので、「潰れた水を触ることは極力避ける」ことが大切です。



発症したら48〜72時間以内が大事

帯状疱疹は、発症したら早めに治療を開始することが重要です。

できれば48時間以内、遅くても72時間以内に治療開始が大事で、遅れると後遺症のリスクが高まるとされています。

治療の中心は抗ヘルペスウイルス薬で、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナリーフなどがあります。症状が重い場合や合併症が考えられる場合には、入院して点滴治療を行う場合もあります。

また、抗ウイルス薬を飲んでも痛みがすぐ取れるわけではなく、効果が出るのは2〜3日経ってからと言われています。

その間のつらさを抑えるために、ロキソニン、ボルタレン、リリカ、メチコバールなどの「痛みを抑える薬」を併用することがあります。



湿疹が治っても続く神経痛

湿疹が治って「もう大丈夫」と思っても、その後に神経痛が起こることがあります。

若い方は短期間で良くなることが多い一方で、中高齢者は長引きやすいと言われ、半年〜1年、場合によってはそれ以上続くこともあります。

神経痛があまりに長引くときは、皮膚科や内科からペインクリニックを紹介してもらい注射や点滴で痛みを取っていく、また痛みが続くことで気持ちが落ち込みやすくなるためメンタルをコントロールする薬を使うこともあります。

「痛みが長引く=我慢するしかない」ではなく、治療の相談先や選択肢があることを知っておくのは、いざという時の支えになります。



予防としてのワクチン

帯状疱疹が落ち着いたら、予防のためのワクチン接種を検討します。

ワクチンは2種類(生ワクチン:1回/シングリックス:2回)とされ、どちらを選ぶかは皮膚科や内科の先生と相談して検討します。

体の状態や免疫が落ちている方は生ワクチンを打てない場合もあります。



まとめ

帯状疱疹は、湿疹の前に「神経に沿った痛み・しびれ」が出ることがあり、首の神経痛と混同しやすい病気です。

違和感を感じたら、湿疹が出たら、早めの診察へ。

治療は48〜72時間以内の開始が大切で、湿疹後に神経痛が続く場合もあるため、症状が長引くときは相談先を広げることも検討してください。



ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

  • 整形外科枕計測

    「枕外来のオーダー枕」

    私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
    という患者様が沢山来院します。
    好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
    体格によって適合する高さが違います。

    今すぐ計測予約する
  • 診察をしている山田朱織

    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。



本コラムの内容は動画でもお話ししています▼


YouTubeのチャンネル登録で最新情報をお届けします!