ロール腰枕の効果と正しい使い方|整形外科医が78%の腰痛改善を確認した理由
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

今回は山田朱織枕研究所のロール腰枕についてお話いたします。
ロール腰枕は10年以上構想して、手芸屋さんのトーカイさんと協力して開発しました。
ロール腰枕とはどんな商品なのか、開発の背景から効果・正しい巻き方・サイズ選び・注意点まで、このページで全てをお伝えします。
目次
ロール腰枕とは?誕生の背景
ロール腰枕というのは当社で研究していた頃は「寝返りロール枕」と呼んでいました。体に直接ロール状に巻きつけ、腰まわりを寸胴にすることで寝返りをしやすくする、今までにはなかった商品です。
実はなんと約10年ぐらい前にこの発想が浮かびました。2015年にはもう研究開発に取り組んでいましたので、2024年の発売まで約9〜10年という年月を経てやっと商品化にこぎつけたものなんです。
当社では整形外科枕・腰枕・首枕など様々な○○枕がありますが、このロール腰枕はその兄弟とも言える商品のひとつです。
開発のきっかけ
枕の高さをどんなに厳密に調整しても、夜の寝返りがうまくいかない患者様がいらっしゃいました。その原因を調べると、枕とセットで使うマットレス・敷物の方に問題があったのです。
柔らかすぎたり硬すぎたりする寝具が原因で、何かを敷いて硬さを調整しようとしましたが、なかなかうまくいきません。特に問題は柔らかすぎる寝具で、硬いものを敷いても改善されないことが多かったのです。
そこで発想を変えました。寝具をどうにかするのではなく、体の方に何か取り付けてしまったらどうかという考えに変わっていきました。
試行錯誤を重ねた結果、体に巻き付けると、寝具の条件が多少悪くても寝返りがより良くなることがわかったのです。それを商品化したのがこのロール腰枕です。
「なぜこのロール腰枕ができたかというと、多くのお客様が枕は良くなったんだけど、どうしてもベッドもよくないけどすぐには買い換えられないという方も多くいらっしゃったんですね。発想を変えてベッドをどうこうするんじゃなくて、簡単に体にパッと巻くだけで寝返りを変えてしまうものができたらと思いました。」
藤久(トーカイ)との共同開発

手芸用品メーカーのトーカイを運営している藤久さんと山田朱織枕研究所は、睡眠関連グッズについて共同で開発を行っています。枕を最初に開発し、その後このロール腰枕が完成しました。
素敵な取り扱い説明書も完成しました。こちらにはサイズの選び方、巻き方の詳しい説明、寝返りをして自分の体に合っているかどうかの確認方法など、全てがコンパクトな形で掲載されています。とても重要な取説になっておりますので、是非しっかり読んでお使いください。
ロール腰枕の3つの目的・効果
1、寝返りをしやすくする

人間のウエストには自然なくびれがあります。このくびれが、寝返りを打つ時に実はあまりよくないのです。電信柱のようにまっすぐな円柱の方がコロコロと転がりやすいように、ウエストラインのくびれを寸胴にしてしまうのがロール腰枕の主な機能です。
人の背骨はS字カーブを描いていますが、寝ている間はやや直線に近づきます。このわずかに残ったくびれ部分にロール腰枕を巻くことで、体全体が丸太のような形になり、自然に寝返りが打ちやすくなります。整形外科枕と組み合わせて使うことで、さらにコロコロとスムーズに寝返りが打てるようになります。
寝ている間にじっとしていると腰に負担がかかります。睡眠中は動いて寝返りを打つことが大切なのですが、少し動きたいと思った時に楽に動けるかどうかが重要なのです。
2、就寝中の腰をサポート

寝ている時は上向き・横向きと体勢が変わり、腰がグラグラ不安定になりがちです。特に睡眠中は意識がない状態で動くため、筋肉の緊張も取れた状態で寝返りを打ちます。その時に腰が前後左右にグラつきます。
ロール腰枕はそれをサポートしてくれる役割があり、腰に安定感が生まれます。コルセットとの違いは、コルセットが薄くて硬いのに対し、ロール腰枕は柔らかくて厚みを持たせているため、体の足りない部分を補いながら全体的にまん丸くすることが目的です。
3、お腹と腰を保温

つけてから10分ぐらい経つとお腹がポカポカしてきます。腹巻きのようにお腹と腰を温めてくれるので、お腹が弱い方にもおすすめです。
腰痛は腰が冷えるとよくありません。ロール腰枕を巻くことで血流を良くして温める効果があります。
また、体の表面が温まると熱を放散します。皮膚から熱を放散すると深部体温(内臓などの体内温度)が下がり、入眠しやすくなる効果も期待できます。当研究所や16号整形外科のスタッフが実際に着けて寝てみたところ「温かくてポカポカする」「掛け布団いらないぐらいポカポカ温かい」という声が多く寄せられました。
24名モニタリング調査:78%が腰痛改善
このロール腰枕は、16号整形外科の患者様24名に無料で貸し出しを行いました。2週間から長い方は3ヶ月近く使っていただき、感想をお聞きしました。
するとなんと78%の方が夜中や朝起きた時の腰痛が改善したという結果でした。
夜中に腰を温めていることと、寝返りがしやすくなって腰に負担がかからなくなったことで、腰痛が改善したと考えられます。この結果からロール腰枕が腰痛に悩んでいる方の助けになることが証明できました。
ロール腰枕は、患者様のデータやレントゲンによる背骨の確認をもとに作られた、医学的根拠のある製品です。
購入前に自宅で試す:手作りロール腰枕
整形外科枕の場合に玄関マット枕で試してみるように、ロール腰枕もお家にある素材で試してから購入したいというリクエストにお応えして、手作りロール枕の作り方をご説明します。
準備するものはバスタオルとガムテープ、これさえあれば作ることができます。

まずバスタオルを1/3に畳み、ばらけないようにガムテープで2箇所留めます。

巻く時が大事です。肋骨の最後のところと骨盤の一番上のところ、両方にかかるように当てます。

脇の下から巻き始めて最後はガムテープで留めます。立っている状態で巻くと寝た時に少し緩んでしまうので、寝てからちょっと締め直してください。

緩いと意味がないので苦しくない程度にしっかり締めてください。これでウエストが筒状になり、サポート感と温かさを感じると思います。ガムテープがない場合は、あまり締め付けない程度の腹巻で代用しても構いません。
体験レポート:Shioriさんが実際に試してみた

モデル・ヨガ講師のShioriさんが首肩コリのお悩みでご来院され、普段寝返りがしづらいというShioriさんにロール腰枕を体験していただきました。

山田:お体が細くていらっしゃるので、ウエストラインが薄くて肩幅との差があるんですよね。それをある意味寸胴みたいにすると、寝返りが実は打ちやすいんですよ。その寝返りを打ちやすくするアイテムがこちらロール腰枕といいます。コルセットに近いですが、コルセットが薄くて硬いのとは違って、ロール腰枕は柔らかくて厚みを持たせているのでお体の足りないところを補いながら、全体的にまん丸くすることが目的です。

骨盤と肋骨にかかるように当てて巻いていきます。立って巻くと少し緩むので寝てから締め直します。


Shiori:あ、すごい!この柔らかい枕でも転がれます!
山田:これぐらい違うんですよ。
Shiori:でも、腰が転がりやすくなると、肩の方が違和感が出て気になってきます。
山田:その通りです。ですので、1番いいのは最適な枕ですね。これでロール腰枕を着けて、さらに整形外科枕をお使いいただくと……

Shiori:わ!コロコロと転がれます。えーすごい!
山田:これだと肩も気にならないはずです。
Shiori:全然気にならないです。力なくてもずっと寝返り打てちゃいます。これいいですね。産後にもいいかもしれません。腰が楽で骨盤とかも動きやすいので。
夏は掛物代わりに

山田:夏場はタオルケットで寝てらっしゃるということで、タオルケットを掛けて寝てみましょう。
Shiori:ああ~寝返りが体が引っ張られてやりづらいですね。掛けないほうがいいですね。

山田:そうなんですよ。かなり体にまとわりついてしまうんです。なので、夏は汗を吸ってくれて涼しそうと思って使っている方が多いんですが、私どもは絶対タオルケットやめてくださいねって患者様にお話ししています。できれば薄い羽毛のパーンと張り感のある掛け物がいいんですね。でも、なかなか夏用の薄い羽毛布団を用意するのも難しいということで、そこでロール腰枕です。

Shiori:あったかいですね。腹巻みたいな感じです。
山田:本当その通りなんですよ。クーラーをあまり冷えすぎないように27〜28°くらいに設定していただいて、これだけつけていただければ掛けなくてもお腹が冷えずに快適に眠れます。
本コラムの内容は動画でもご覧いただけます▼
商品の特徴
3種類のサイズ

ロール腰枕はS・M・Lの3種類あります。男女兼用となっております。男性でも比較的お体が小さい方もいれば、女性でも比較的体が大きい方もいらっしゃるので、男女は関係なく自分の体に合っているかどうかで決めてください。取り扱い説明書のサイズの目安を参考にお選びください。
お色は眠りの時に使うにふさわしい淡い優しい色になっております。
丁寧な縫製

縫製は手芸屋さんならではの細かくしっかりしたもので、マジックテープもきちっとついていて耐久性も優れています。長くお使いいただけると思います。
オールシーズン使えます
いつの季節に使うのがおすすめかというと、年中夏でも冬でもお使いください。なんとなく腹巻きみたいなイメージがあるかもしれないですが、冬はお腹がポカポカしてあったかいですし、夏のクーラーの冷えも予防できます。
夏はこれさえつけて寝れば、掛け布団やタオルケットなしで大丈夫なぐらいあったかいです。お腹と腰を冷やさないようにして、寝返りをコロコロ打っていただいて1年通して使えますので是非皆様ご愛用ください。
正しい巻き方
巻く位置
マジックテープは真ん中についているところと、端についている部分があります。端についている方を右手で持ち、真ん中についている方をお腹の辺りに持ってきます。そして、端を脇下のラインにぴったりと合わせてください。

ロール腰枕の上側は肋骨の下のライン、下側は腰骨にかかるところに合わせます。およそ指1〜2本ぐらいがかかっていれば大丈夫です。

ぐるっと巻いて最後はマジックテープで留めます。最後のところが脇のラインで巻けていれば大丈夫です。

立っている状態で巻くと寝た時に少し緩んでしまうので、寝てからもう一度締め直すことがポイントです。慣れると簡単です。まずは巻き方を覚えてください。
サイズが合っているかの確認
×小さすぎる
お腹で止まってしまうといけません。

×大きすぎる
背中までいってしまうと寝返りの妨げになってしまいます。

サイズは3種類ありますので、適切な大きさを選んでいただきたいと思います。
サイズ選びのポイント(幅・長さ)
ロール腰枕のサイズによる違いはまず幅です。

S<M<Lと幅が広くなっています。次に長さも違います。

幅と長さが段階的にS・M・Lと大きくなっていきます。
幅の選び方:適切な幅は、ロール腰枕の上側が肋骨に当たっていて、下側が腰骨に乗っかっていること。小さすぎても大きすぎてもいけません。大体指1〜2本ぐらいが乗っていれば大丈夫です。

長さの選び方:ロール腰枕をくるっと巻いて、最後のところが右脇のラインに近い状態まで巻けていればOKです。お腹までしか巻けないのは小さすぎ、背中まで巻けてしまうのは大きすぎです。寝返りのしやすさにも影響します。


使用上の注意点
サイズが合わないとどうなるの?
ロール腰枕開発にあたり、スタッフが実際につけて寝て実験を行っていた際、サイズが小さくて不具合が起こったスタッフがいました。朝起きた時に腰が痛くなってしまったのです。SサイズをMサイズに変えたところ腰痛はなくなり楽になりました。
サイズが合っていなかったり、適切に巻けていなかったりすると不具合が起こることがあります。必ず取り扱い説明書を参考にして適切なサイズをお選びください。
お腹の圧迫がダメな方もいる
ロール腰枕自体がお体に合わない場合もあります。朝起きた時に痛みを伴ったり、胸やお腹を締めつけるものなので苦しいと感じて少し緩めてもダメな場合は、使用を中止してください。
特に内臓のご病気があり、お腹周りを圧迫してはいけないと言われている患者様は使用を控えてください。体調や持病によっても条件が違いますので、使ってみて不具合があった場合には早急に中止してください。
ぎっくり腰には?
ぎっくり腰を起こした直後は、巻き方一つにしても微妙に負担がかかることもあるので、初めて使う方は使わないほうが良いでしょう。慣れている方でしたら、巻いていただく方が安定することもあります。
正しく巻くことの重要性
寝ている間にずれるのが怖いです。巻き方が不適切だったり、マジックテープがしっかり留まっていないと夜中に外れてしまいます。ロール腰枕が腰の後ろに溜まってしまうと寝返りが悪くなるばかりではなく、腰を痛めてしまうこともあるので、取れないようにしっかりと巻いていただくことが重要です。
注意点をご理解いただいて適切に使って、腰をサポートするロール腰枕、是非毎晩のお供にしていただければと思います。
いつ使うのがおすすめ?
ロール腰枕はいつ使うのがいいか——もちろん秋や冬はポカポカあったかくていいんですが、夏は暑苦しそうと思う方もいますよね。
そんなことはなくて、逆に夏はこれさえつけて寝れば掛け布団やタオルケットなしで大丈夫なぐらいあったかいんです。むしろ暑い夏場でもおすすめです。お腹と腰を冷やさないようにして寝返りをコロコロ打っていただいて、1年通してご愛用いただけます。
是非今晩から試してみてください。
本コラムの内容は動画でもお話ししています
▼ロール腰枕の効果・手作り方法
▼ロール腰枕の研究・開発の背景
▼ロール腰枕の誕生・商品紹介
▼サイズ選びと巻き方
▼使い方と注意点
ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善
山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

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「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」
16号整形外科院長 医学博士
㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
できるだけそのままお伝えしております。
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