コラム詳細

マットレス・敷布団の硬さはどれくらいがいいの?枕の高さとの関係も解説

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

今回はYouTubeにこんな質問いただきました第4弾です。

「布団の硬さはどれぐらいがいいんですか?布団の硬さと枕の高さの関係はどうなんでしょうか?」

という質問ですね。この質問に回答していきたいと思います。


目次


マットレスの硬さを数字で表すのは難しい

敷物の硬さがどれぐらいがいいのかということですが、まずマットレスの硬さを数字で表せないのが結構難しいところなんですね。

枕だったら何mmっていう明確な回答があるんですが、敷物の場合はニュートンというわけにもいかないし、硬い・柔らかい・適度に硬いとかって難しいですよね。

なのでまず本当にざっくりと基本的な皆さんがイメージできる硬さとしては、日本従来の畳に5cmぐらいのへたりのない敷布団を1枚敷いて上向きで寝た時の硬さです。

腰が大きく沈まず、背中も沿ってしまわないリラックスできる硬さ。

これがある程度適度な硬さと言えると思います。

和風の布団でもいいし洋風のコイルマットレスでもいいんですが、この状態が作れると1番寝返りがしやすくなります。

枕の高さは適度な硬さのマットレスにおいて、スムーズな寝りができるところを目指していただくのがいいと思います。



柔らかいと腰から沈む


図を見ていただくと赤と青の2本線がありますね。

青は柔らかすぎるマットレスで寝た場合ですが、背骨のラインが首から胸、そして1番重い腰がグーンと下がります

これの状態に対して、枕の高さを少し低くしないと体に合わなくなってきます

適度な赤線のような沈み込みすぎない、体の寝姿勢がいい状態に保てる状態では適度な枕の高さでいいわけですね。

ですので、体と枕の高さとマットレスの硬さを三位一体で考えていただくことが重要になってきます。



マットレスのおすすめ

ポケットコイル


当研究所では、ポケットコイルのマットレスっていうのをベッドの方ではお勧めしています。

マットレスの中に不織布で包んであるコイルが入ってるんですけれども、1個ずつ独立してコイルがセットされているものをポケットコイルのマットレスといいます。

重たい腰の部分が下がっても、他の軽い体の部分は沈み込まない。

その部分だけを縦に振動や重さを吸収してくれるのです。

ですので洋風のベッドがいいという方であればポケットコイルのマットレスをできるだけ選んでください。


ソフト層は薄め


もう1つ重要な点は、コイルの上にソフト層という部分があります。

そのソフト層があんまり厚いとコイルのバネの役目が十分果たせなくなってしまいます。

要はその柔らかい部分だけが体の重さを支えることになってしまうので、沈み込みが起こります

ですのでできるだけコイルの上のソフト層は薄めが良いと思います。

ある程度薄めにして、しっかりとバネで体を支えるられるものが良いと考えています。


敷布団とマットレス、両方とも硬さが重要です。

適度な硬さの敷物でスムーズに寝返りができるところを目指して、枕の高さを調節してみてください。



ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

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  • 診察をしている山田朱織

    「山田朱織(やまだしゅおり)とは?」

    16号整形外科院長 医学博士
    ㈱山田朱織枕研究所 代表取締役社長 マクラ・エバンジェリスト
    治療の一環として枕を指導する「枕外来」を開設し、
    睡眠姿勢や枕の研究を行っております。
    普段から診察室で患者様にお伝えしていることを
    できるだけそのままお伝えしております。


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