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腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

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目次



長ズボンを穿いて腰や足を冷やさない工夫をしましょう

今回は「腰が痛い人に長ズボンを穿いて寝ていただきたい理由と工夫」について説明していきたいと思います。

夏は特に冬でも短パンを穿いて寝ているという方もいると思います。短パンだと足が出て気持ちいいですよね。

しかし、短パンで寝ると腰だけでなく、足の痛みやつりやしびれなどが起こる原因になってしまう可能性があります。

なぜ短パンがよくないのか解説していきたいと思います。

短パンで寝ると腰から足が冷える

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

なぜ腰が悪い方が短パンを穿いて寝てはいけないかというと、夏場は暑いので夜間クーラーをつけますよね。

このクーラーが大敵なんです。

掛け布団を掛けて寝ていても寝ている間に剥いでしまって足まで布団から出てしまうということがあります。

たとえ温度を28度前後でそんなに寒くない温度に設定したとしても、布団から出てしまった足先の末梢は血の循環が悪くなりやすいので容易に足にある神経が冷えて神経の障害、すなわち痛みやしびれやつりが起こってしまうんです。

なので少し生地が薄めであっても構いませんのでとにかく長ズボンを穿いて寝ていただくことをおすすめします。

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夏の夜のエアコン|設定温度や寝具の工夫を解説

腰から出ている坐骨神経を冷やすと腰の痛みだけではなく、しびれやつりの原因にもなる

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

腰には5つの骨、腰椎というのがあります。

この腰の骨に太い脊髄神経という神経が入っています。この脊髄神経の周りを骨が囲っているわけです。

その途中には穴が開いていて細い神経の枝が右と左両側に出ています。

腰椎の4番、5番、その下に仙骨という部分がありますが、下の方の腰椎から出てくる神経が一つの束になって太い座骨神経という神経になります。

この坐骨神経が今回の痛みやしびれやつりの原因になる神経なんです。

モデルさんで見てみると、ちょうどウエストのラインにある腰の骨が4番目の骨という風に考えてください。

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

ちょうどこのあたりから出る神経が一つの束になって右と左のお尻、太もも、膝、ふくらはぎ、ひいては足先まで行ってるんですね。

この足の神経の途中が痛くなったりしびれたり、またはつってしまうということが起こるわけです。

要はこの神経が腰だけではなくお尻から足先までいっているので、これを長いズボンでカバーしてあげればその途中の 神経を冷やすことなく守ることができるわけです。

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腰痛には湿布やレッグウォーマーでもう一工夫

長ズボンを穿いても足がつってしまうという方にプラスアルファのアドバイスをしたいと思います。

それはレッグウォーマーもしくはサポーターや湿布です。

これらを巧みに使うことによってよりこの腰や足の痛み、そしてつりやしびれに万全の対策をしましょう。

湿布は薬剤効果が高いものを


湿布には温湿布と冷湿布がありますよね。つり対策には温めると良いと説明してきましたので温湿布と冷湿布だったら

温湿布にしないとと思うかもしれませんが、実は薬剤効果が優れていれば冷湿布でも全然構いません。

冷湿布をドライヤーや電子レンジでちょっとだけチンして温めてあげても吸収がよくなると思います。

基本的にはどちらでも構いません。

よくつる部分のふくらはぎに貼ってみます。

縦に長いので湿布を上からしっかりと伸ばして貼ります。

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

そしてレッグウォーマーを持ち上げてカバーしていただく。

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

このように湿布を貼ってレッグウォーマーを穿いてさらに長ズボンを穿いていただければ完璧です。

腰痛には長ズボンを!腰から足を冷やさない工夫を紹介

湿布とレッグウォーマーの間、さらにレッグウォーマーと長ズボンの間に2層の温かい空気の層ができます。

空気の層ができることによってより温かい保温した温度を保てるわけですね。

今回は腰が痛い人に長ズボンを穿いて寝ていただきたいという理由について説明しました。

腰から足を冷やさないため、腰痛やつりなどを起こさないためにも是非今晩から長ズボンで寝てみてください。

枕は適切な枕を使ってください

長ズボンで冷え対策が万全であっても、枕が適切に体に合っていなければいけません。

合わない枕では寝返りが打ちづらくなり、腰に負担がかかってしまったり血流が滞ってしまったり様々な弊害が起こってくるのです。

枕を適切に合わせてスムーズな寝返りを打って体液の循環を促し、体圧を分散させることが重要です。

適切な枕とは4つの条件を満たした枕です。

1、高さがお体格に合っていること

まずは高さが重要です。上向きでは首の姿勢をよくして安定させる。横向きでも高さが合って体が布団と平行になっていることで体の軸がまっすぐお整います。

2、適度な硬さがあること

頭が沈んでいかないように、首がぐらつかずに安定するように適度な硬さが必要です。

3、凹凸がなく平らな形であること

凸凹していると頭がはまったようになったり、運動量が増えて寝返りが打ちづらくなります。

平らな形が丸い頭がコロコロと転がりやすいのです。

4、メンテナンス

お体格の変化や素材の劣化に合わせて適宜枕の調節ができること。

これらの条件を満たす枕を使うことが重要です。

詳しく紹介

正しい枕の必要性|枕外来の整形外科医が解説

山田朱織枕研究所の整形外科枕は、すべての条件を満たした枕

完全オーダーメイドで自身の首の高さに合わせられる


山田朱織枕研究所の枕は正しい枕の4つの条件を満たすようにできています。

ご自身だけでは正しい枕の高さを算出することが難しい!ということもありますので、完全オーダーメイドの「整形外科枕」をご用意しております。

計測では仰向き・横向き・寝返りの3方向での高さを確認し、その中で1番より高さの枕を決定します。

高さや硬さが調整可能で、形は平らになっています。硬さに関しては基本的には一般的な枕に比べて少し硬めにはできていますが、こちらも変更可能です。

オーダーメイド枕ですので、作成した後もお電話やメール、来所での調整が可能な枕となっています。

整形外科枕は本店の神奈川県相模原市にある山田朱織枕研究所にお越しいただくか、

その支店である渋谷店こちらに来ていただければ専門の枕診断士が対面でお客様の寝姿勢を見ながら枕の高さを測り、様々な寝具に関するアドバイスをすることができます。

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オーダーメイド枕の整形外科枕

整形外科枕ドクターズピローならオンラインで購入可能


しかし、遠方だとなかなか新幹線で来るのも大変だと思います。

またお体の具合が悪くてなかなか足を運べないというような何かの自己事情で来所をすることができない方。

そのような方にこの整形外科枕と同じ考え方の新商品「整形外科枕ドクターズピロー」が誕生しました。

このドクターズピローと従来の整形外科枕との一番の大きな違いは枕診断士というプロフェッショナルが対面でお客様の体格や寝姿を見ながら枕を測るのに対して、

ドクターズビローはインターネットで購入していただいてご自分で高さ調節を行うという違いです。

枕カバーであるとか他の違いもありますが一番大きな違いはその計測の仕方です。

でもなかなか自分で測るといっても難しそうという印象をお持ちになるかと思います。

自分でうまく合わせられるか心配という方も簡単に高さが分かるシステムを開発しました。


自動計測システムと言ってwebサイトの中でご身長体重いろいろな条件を入れていただくと適切な高さが算出できます。

これまで6万人以上のお客様に枕を計測したこの経験を元に作ったシステムです。

そこからの微調節であれば比較的簡単にやることができますのでそれを利用をしてみたらいかがでしょうか。

夏の冷え対策と合わせて適切な枕の高さを是非試してみてください。まずはネットで気軽に購入可能なドクターズピローがおすすめです。

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