コラム詳細

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。

山田朱織って誰?

プロフィールをご紹介

山田朱織が診察をしている様子

普段から診察室で患者様にお伝えしていることをできるだけそのままお伝えします。

目次



少なからずいびきがある方には枕の調節を試してみてほしい

いびきをかく方、肥満があってもなくても、体格が大きくても小さくても、いびきの音が大きくても小さくても、私は枕の調節をすることを是非やってください試してくださいというようにおすすめしています。

まずいびきが起きる原因ですが鼻、喉この上気道といって気道の中でも特に上部上の方、ここに何らかの狭くなる原因があると吸い込んだ空気が乱気流と言って乱れるため、それが粘膜を振動させていびきが出ると言われています。

これにはさらに様々な原因が考えられます。当然、肥満があって喉まわりにも脂肪がついて空気の通り道が狭くなっていれば、よりいびきは起こりやすいです。でも、肥満がなくてもいびきが起こる方は大勢います。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

いびきの患者様の問診を紹介します

山田:どんなときにいびきが出ますか?

モデル:疲労がたまっているときとか、お酒をかなり飲んだ時、あとは睡眠薬も飲むときがあるんですけどその時はひどいと言われます。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

今お話があったように疲労時、アルコールを摂取したとき、そして睡眠薬を服用したとき、こういった時にいびきが起こりやすいとお話がありました。

まさにそうなんです。それらはすべて喉、空気の通り道の周りの筋肉が弛緩、緩んでしまうことによっていびきがより大きくなったり、起こりやすくなったりします。

アルコールはこの口腔内、鼻腔内の血流が良くなることによって、よりそこを狭めていびきが起こりやすいとも言われています。

いびきの患者様は寝るときの姿勢にも気を付けてほしい

ここで忘れてはならないのがもう一つ、睡眠のときの姿勢なんです。

私も睡眠学会で沢山の講演を聞いてきました。

多くの研究者の先生たちがこの姿勢について研究して世界的にも一般的に言われているのは、横向きに寝ましょう。

横向き寝をするといびきが起こりにくい、無呼吸が起こりにくい。

一方で上向きで寝てしまうといびきや無呼吸が起こりやすいという考え方です。

これは一理あるのですが私はその根本的な考え方を見直す必要があるのではないかと考えています。

要は横向きだから気道が通る、上向きだから呼吸が詰まるだけではなく、上向けになっても呼吸が詰まらないように、いびきが出ないように枕を適切に整えることをしてはどうでしょうかという提案です。

このように体に合わない高さ硬さの枕を使っていると喉が圧迫されませんか喉が今詰まってます。

顎が落ちる、喉に軟口蓋のところが落ちる、首が緊張する。

様々な原因で呼吸の通り道、鼻からの気流これが入りにくくなってしまうんです。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

この状態で苦しいですが横を向いてみてください。

もし、横向きをすることですべてが解消するのであればこのように横向きになったら呼吸が楽になるはずですが

山田:どうですか?

モデル:横向きでも苦しいですね。

横向きでも決して気道が広がっているわけではないので同様に苦しいということが起こります。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

適切な枕の高さにすると上向きでも気道が確保できる

では、これを適切な枕に変えてみます。上向きです。

山田:上向きで喉の通り、呼吸の感じはどうですか?

モデル:すーっと息が通ります。

鼻から吸った息が喉を通って気道を通る。この通り道が解剖学的に楽な状態で広がれば上向きでもいびきが起こりにくい環境を作ることができるんです。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

山田:横向きもしてみましょう。横向きになっても呼吸いかがですか?

モデル:横向きでも息が楽です。

このように上向き横向き両方の高さを、両方の高さがどちらとも適合するよう枕の高さを調節することによって、夜中にどんな向きになっても呼吸が苦しくない、いびきが起こりにくい環境を作ることが重要だと考えています。

上向きでも気道を閉塞させない枕に整えることがいびき解消につながる

今日は枕といびきの関係を見てきました。どんな枕がいびきにとって有効な枕かと聞かれても、それを一言で言うことは難しいです。

私は高さを硬さを一人一人の体の個人に合わせることによって、適切な枕を使っていびきが改善するかどうかをまず第一に見ることが重要だと考えています。

いびきの解消は枕を整えて気道を確保することは簡単なこと

いびきの原因によって治療は様々です。しかし、枕を整えて眠るという行為は今晩からできますしとても簡単な事です。

言ってみれば睡眠のためのインフラそこを整えるだけのことです。

何も悪いことは起こらないのでまずそこからスタートしていただいて、それでもいびきが軽くならない、より大きくなってしまう、毎日つらい、そういったことがあれば専門の耳鼻科や呼吸器内科などでご相談になるのが良いのではないでしょうか。

最も簡単なことでも条件が悪ければいびきが大きくなる、それが枕なんです。枕を整えることからスタートしてください。

  • 研究では70%の患者様が枕の見直しでいびきを改善

    「70%の患者様のいびきを改善」

    どんな枕を使うといびきが出ると思いますか?
    高い枕によっていびきが出ることもあります。
    でも、枕は高くても低くても、なしでも
    いびきの原因にはなります。
    オーダーメイド枕でお身体に合わせた枕の高さが重要です。

    身体に合わせた枕の高さとは?

ドクター考案の『整形外科枕』による症状の改善

山田朱織枕研究所では整形外科枕という、睡眠姿勢によるさまざまな症状の改善を目的としたオーダーメイド枕を提供しています。

整形外科枕は16号整形外科の山田朱織医師監修のもと、開発されました。

まずはお体格に合わせた高さで眠ることから始めてみてください。

  • 整形外科枕計測

    「枕外来のオーダー枕」

    私の枕外来には,朝から肩がこる,枕が合わない,何度も目が覚める
    という患者様が沢山来院します。
    好みで枕を選んでいませんか?首を休めるための枕は、
    体格によって適合する高さが違います。

    オーダーメイド整形外科枕

本コラムの内容は動画でもお話しています▼


YouTubeのチャンネル登録で最新情報をお届けします!
  • 「5mmを調整する枕」

    靴は5mm単位で自分のサイズを決めているのに。
    365夜、あなたの首を支えているのは枕だけ。
    医学的研究と臨床経験の中で生まれた当社の計測方法は、
    あなたにジャストフィットする、5mmを調整します。

    オーダーメイド整形外科枕