寝返りのための敷布団|整形外科しきふとんライト
16号整形外科院長であり山田朱織枕研究所代表の山田朱織(やまだしゅおり)が解説します。
整形外科しきふとんライトが誕生しました!
今回は寝返りのための敷ふとん「整形外科しきふとんライト」についてご紹介をしていきたいと思います。
それと併せて布団にとって重要な3大条件というのをきちっと定義して参りますので、お布団選びに役立てて頂ければと思います。
実は現在このコロナの影響もあって、私共の研究所で販売している整形外科しきふとんが中々思うように生産販売することができない状況となっております。
材料の調達であったり工場の生産、こういったところに問題が起こってしまっているんです。
しかしながら枕を作成に来たお客様にお布団なら何でもいいですよとは言えせんので、きちっと正しい条件を満たしたお布団を使っていただきたいと思っているわけです。
今回、整形外科しきふとんを一緒に共同開発している丸八真綿さんと相談をして、布団の重要な3大条件に則って整形外科しきふとんライトというものを作成することができました。
布団の3大条件
まず布団に重要な3大条件をご説明しましょう。
1、寝返りのしやすい硬さ
まず第1に重要なことは寝返りしやすい硬さです。
重たい腰の部分が仰向けでグーッと沈み込んでしまったり、寝返りをしようと思うと体が傾いてしまうというような柔らかすぎて沈みやすいお布団というのはダメです。
2、表面が平ら
第2に表面が平らであること。縫製の仕方やキルトのステッチなどの形によってはどうしても表面に凹凸が出てしまうこともあるんですね。
また一方で長く使うことで一番重たい腰の部分が沈んでしまって布団の表面が平らでなくなってしまうへたり。
こういったことも寝返りがしにくくなってしまう原因です。
3、素材
第三に素材です。重要な素材の条件というのはヘタリにくいこと。
そして通気性がよくていつもサラッとした状態で体の表面にあたる部分が保てること。
それと同時に吸湿性も大事です。人間は一晩に汗をたくさんかくのでこれをしっかりと吸ってくれて速乾性しがあること。
このような条件を満たした素材が最適です。
寝返りのしやすい硬さ、表面が平ら、そして適切な素材、こういった条件を満たすお布団を是非使って頂ければと思います。
枕のみでなく敷布団も睡眠姿勢を決定する重要な条件です。
整形外科しきふとんライトとは?
整形外科しきふとんライトはその名前の通り整形外科しきふとんの弟分ともいえる商品になっております。
従来の整形外科しきふとんの良いところをそのまま引き継ぎつつも、生産を継続できるように素材や機能についていくつかの点を見直しました。
サイズはライトはシングルサイズのみでのお取り扱いとなっております。
お色はご要望が多かったネイビー紺色です。とても綺麗な色になっています。裏面はこれまで通りホワイトです。
「整形外科しきふとん」と「整形外科しきふとんライト」の違い
中綿素材について
整形外科しきふとんの方はファスナー式になっていて、中を開けると中綿素材が入っているので素材の場所を入れ替えることでへたりが偏らず長く使うことができました。
へたってきたら中身だけを入れ替えれば布団全体を買い替えなくてもいいという仕様になっています。
しかし、整形外科しきふとんライトの方はこのようなファスナーは除かれておりますので、中綿を入れ替えるという構造にはなっておりません。
側地について
整形外科しきふとんは外の側地の部分に関しては丸八真綿さんにクリーニングに出すことができたんですがライトの方は洗うことはできません。
衛生的には洗えるのが一番ですがそれはできないため上に敷きパッドや汗取りパッドなどを利用することで衛生的に使っていただくとおすすめしています。
素材について
整形外科しきふとんは羊毛をたくさん使っておりました。
これがライトの方では羊毛とポリエステル綿を混合することによって全体を仕上げています。
これらの3つの違い。少しデメリットには聞こえますがこれを克服することで長くいつでも提供できる整形外科しきふとんライトが誕生したわけです。
整形外科しきふとんライトのメリット
硬さは整形外科しきふとんとほぼ同じ
中綿は同じものを使用しており、整形外科しきふとんの硬さにほぼ近い硬さを実現できています。
布団の硬さが重要なのは寝返りを悪くしないためです。
寝返りをスムーズに保つために柔らかい布団はダメなのです。
整形外科しきふとんライトも整形外科しきふとんと同等の寝返りがしやすい硬さに製造をしました。
両面硬さ違いで使えるリバーシブル構造
整形外科しきふとんの特徴である両面違った硬さで眠ることができるリバーシブルという構造も引き継いでおります。
整形外科しきふとんライトにおいても青い面と白い面で違った硬さをご自分で確認して、最も寝返りがしやすい硬さの面で寝て頂ければと思います。
軽くなり持ち運びが楽
羊毛とポリエステル綿を使用することで非常に重さが軽くなりました。
整形外科しきふとんは7.1 kg、ライトは5.6 kgです。
使わない時に畳んで移動するときなどご負担が減るかと思います。
また日中に外に陰干しする時なども軽い方がとても楽になると考えていますのでこれは大きなメリットです。
しきふとんよりもお値段が安い
ファスナーがなくなり羊毛量が減ったことによってコスト削減を行いました。これはそのまま販売価格に反映できました。
ファスナーがなくなったことで中綿の変更ローテーションができないという問題はありますが、天地替えをして腰に当たるお布団の部分を適宜替えていただければローテーションほどではありませんが部分的な大きなへたりは軽くすることが できると考えています。
結果的に整形外科しきふとんより安価にすることができました。
コロナも含め諸々の生産体制状況の中でこの整形外科しきふとんをご提供できないということ を大変ご迷惑をおかけしました。
私自身もこの整形外科しきふとんライトを作るニーズ必要性をひしひしと感じました。
私はよく睡眠姿勢にとって枕が7割、布団が3割重要ですよということをお話ししますが、3割というのが少ないという意味ではなく3割とても重要ですよというメッセージです。
枕と布団を一体として考えた睡眠姿勢の調節が私たち山田朱織枕研究所が目指している最高の睡眠姿勢です。
今回、丸八真綿さんと共同開発し出来上がった整形外科しきふとんライトが継続的にご提供できるようになりましたので、より良い睡眠姿勢で眠るために一人でも多くの方に使っていただければ嬉しく存じます。
整形外科しきふとんライトはオンラインショップで購入が可能です。
両面硬さ違いで使える寝返りのための敷布団
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